コロナ禍では 根拠のない施策が多く出されました。例えば 感染者数について 曜日別検査可能数を補正しないで感染者数を公表していたり コロナが蔓延していて緊急事態宣言を出す時期にGo to travel施策を打ちだしたり。世間では ブレーキを踏みながらアクセルを吹かすといった無茶な施策と揶揄されました。
私たちが 何かを判断する為には根拠が必要です。医療の世界では EBMが重視されています。EBMは「最善の根拠」と「医療者の経験」そして「患者の価値観」を統合して患者さんにとってより良い医療を目指そうとするものです。
又 意思決定に際しては 「根拠」だけではなく「価値観」「資源」も加わります。利用できる費用・時間・労力などの「資源」や望むことなど一人ひとりが求める「価値観」によって、私たちは物事を選択します。
最近は 根拠が示されないで決定されることが増えましたが 「医療の世界ではEBMが常識」という考え方が続いて欲しいと思います。